2014年11月21日金曜日

授業事例1:Qremo渋谷校


はじめに


エデュケーショナルロボットのRomoが教育機関を通じて、子どもたちや多くの方々にご利用頂いています。 そんな実際の風景や利用頂いている主催者/企業の皆様や背景などに注目しながら、皆様の活動/教育内容を随時紹介していきたいと思います。

今回注目するのは?!


教育機関における利用事例として、今回は株式会社LITALICOが運営する、「IT×ものづくり教室Qremo(クレモ)」にお邪魔をして、渋谷校の立ち上げをされたQremo事業部の島田悠司さんにお話を伺ってきました。


LITALICOについて教えてください


LITALICO(旧社名:株式会社ウイングル)は、2005年12月設立以来、日本における社会問題としての障がい者雇用」分野に着目し、一法人としては全国最多となる全国44拠点(2014年11月時点)で事業所を展開しています。 企業向けの障害者雇用支援から始まった事業は、現在では障害者向け就労支援事業、そして障害者の家族向け事業や教育事業など、その領域を広げています。 幼児教室・学習塾「Leaf」を首都圏31箇所(2014年8月時点)で開校しているほか、2014年4月に、IT×ものづくり教室「Qremo」を東京・渋谷にオープンしました。


Qremoは、最新のITツールを用いて、遊びながら「ものづくり」を学び、子どもの創造性を引き出すことを 目的とした専門塾とのことですが、もう少し具体的に、Qremoの位置づけについて教えて頂けますか?


LITALICOでは、障害者向け就労支援事業を実施しながら、発達障害があったり既存の学校や塾が フィットしない子どもたち向けて「Leaf」という教育事業を提供していました。Leafでは色々な個性を持つ子どもたちに対して、オーダーメイドに学べるような機会を提供しており、様々な子どもたちと触れ合う中で、一人ひとりの持つ個性を更に伸ばしていく場の必要性を感じました。そこで、勉強や運動以外にも、多様な選択肢と生き方を選べるよう、ITを通じたものづくりで遊びながら学ぶ、新し い学習塾を作ろうと思い、できたのが「Qremo(クレモ)」です。Qremoでは、未就学児から高校生まで、 発達障害がある子も、そうでない子も、それぞれが目的を持ちながら、プログラミングやロボット、3Dプリンターなど、IT×ものづくりに没頭しています。

 

学校ではなかなか個性を発揮できない子どもでも、プログラミングを通じて新しい才能が開花したり、ロボット作りを介してコミュニケーションを取ったり、その子にあった学び方があるはずだ、そうしてQremoとしての歴 史が始まりました。
周りの子と違うというだけで先生に叱られるような子どもも、Qremoに来るとその性格がユニークな特徴や才能になることもあります。少し見方が違うだけであって、周りと違うという物を生み出し、非常にクリエイティビティ の高いアウトプットが出ることがあります。
Qremoでは先生の言われた通りに何かをやるというよりも、勝手に自分なりに方法を考えても良いですし、自分の好きなように、 取り組んでもらうように促しています。一人ひとりのゴールを柔軟に設定してあげることが重要だと考えていて、私達は、色々なことに制限をおいたり、強制はすべきではないと思っています。色々な答えや、 答えの出し方があって良いですし、そもそもものづくりにおいて正解は1つではないはずです。
本来、社会に出ると、他の人と違う力を持っていたり、オリジナルであるということは重宝されるはずです。周りと同じことを言うことは学校では正解かもしれませんが、社会に出た途端、急にその価値観が変わり個性が求 められます。であれば、子どもたちには今持っている個性を尊重してもらいたいと思いますし、小さい頃から色々な人達に認められ、人とは違った物を創っても良いのだと認めてもらう環境を作ることでその才能が開花していっ てほしいと思っています。

QremoではRomoを利用して、どのようなことを実施いただいたのでしょうか?


まずはRomoを自由に動き回るようなプログラミングの方法を簡単に練習してもらいました。その後、Romoを使って「ミッション」に挑戦してもらいました。 このミッションを通じて、試作、検証、修正、また試作とクリアできるように試行錯誤を繰り返してもらい、その中で、ロボットのプログラミングを体感していただきました。

  

今回のミッションでは、Romoにしか入れないような小さな箱の中に犯人を用意し、Romoと一緒に犯人を突き止めるというミッションを行いました。Romoをプログラミングして、 箱の隙間へ入り、自動でRomoが奥に隠れている犯人の写真を撮ってきてもらい、犯人を突き止めることができれば、ミッションクリアとなります。


Romoに対する子どもたちの反応はいかがでしたでしょうか?




Romoのアプリのユーザーインターフェースがとても直感的に出来ているので、使い方の説明や導入説明がすごく簡単だったと思います。 懇切丁寧に説明するのではなく、直感的に理解してくれた、という印象があります。Romoアプリ内の画面遷移では「戻り方」などすぐにわかっていましたね。 また、アプリ内でRomoの動かし方を設計するプログラミングブロックの「消し方」の方法なども、教えていないのにすぐにわかっていましたよね。


Romoのワークショップは楽しんでもらえていましたか?


この手のワークショップ授業の場合、教えた通りに出来ないと投げ出してしまう子どももいるのですが、今回のRomoワークショップではそういったことも無く、 子どもたちにとってもストレスフリーに学べたのではないかと思います。
また、「ロボット」と言うと、女の子に興味を持ってもらいづらいこともあるのですが、Romoは可愛いキャラクターなので愛着がわく可能性があると思います。Romoを利用して遊んでいると、ミッションの中に三角形の内角、外角 を理解しないとわからないミッションがあります。こういうことって体験しながら覚えていくと思うのです。 「プログラミングやロボットを勉強しよう!」と言うのではなく、ストーリー構築をしてあげたり、ゲーミフィケーション要素を取り入れたりして、 遊びながら気がついたら学んでいる、という経験を提供してあげることに価値があると思っていて、利用方法を工夫することでますます面白くなると思います。


ご両親の反応はどうでしょうか?


親御さんも総じて、「楽しそうなのが良い」、「自由にやらせてくれるのが子どもにとって良いと思う」とおっしゃっていただけています。 Qremoの環境では、失敗してしまったらどうしよう、恥ずかしい、などと言うことは一切無いのと、「テストだとマルかバツかがはっきりついてしまいますが、 この教室では一切ありません、のびのびやらせていただき、子どもが喜んで学んでいるのを見て、来てよかったと思いました。」などの反響をいただいております。


今後の展望や計画などはありますか?


渋谷校でも反響や手ごたえを感じており、教室も増やしていきたいと考えています。企業とのコラボレーションだけでなく、 学校への出張授業なども行っているので、Qremoのカリキュラムを様々なところで提供して行きたいと思っています。教育のあり方として、 暗記や詰め込みではなく、考える力や、課題解決力、クリエイティビティを大事にするような、Qremoの教育のあり方を社会に届けていきたいと考えています。


編集後記


Romoを活用した私塾と言う意味ではQremoさんは日本で初めてとなりました。実際にワークショップ内容を拝見させてい ただいたのですが、Romoのプログラミングを利用し、ミッションと言う形で子どもたちを楽しませたり、犯人の現場検証撮影をストーリー要素を組み立てながら実施したりと、 勉強していると思わせないQremoさんのノウハウは見所たっぷりとなりました。上記は全て過去からの塾運営や、 事業経験の実績や経験に基づくものと言うことが端々から感じられました。 一見するとロボット教室は実に様々な所にある世の中ですが、人材、カリキュラム、環境と、現場に来て初めてQremoさんのすばらしさを認識させられました。 これからも引き続き子どもたちの才能や特徴を伸ばすためのツールとしてRomoを活用いただければと考えています。



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