2014年12月8日月曜日

授業事例3: 羽衣学園中学校・高等学校 その①

はじめに



エデュケーショナルロボットのRomoは教育機関やNPO法人、CSR活動を推進する企業などを通じて、子どもたちや多くの方々にご利用頂いています。そんな実際の風景やご利用頂いている主催者/企業の皆さまの背景や、活動/教育内容を随時紹介しています。


今回注目するのは!?


創立90周年を迎える大阪の羽衣学園です。大阪府高石市にある私立の中高一貫校です。2013年より男女共学校として新たなステージへ始動しています。羽衣学園では、学生同士が「リアル」に学びを体感出来る環境を積極的に整えています。今回は、ASEANのプロジェクトにてマレーシアの学生達が羽衣学園に体験入学している間に、羽衣学園の学生およびマレーシアの学生に向けて、Romoの説明と、Romoを通じたブレーンストーミングの仕方についての授業を実施致しました。

中学校、高校でのプログラミング教育の実態について教えていただけますか?


学校教育の現場では、ここ10年でICT教育やプログラミング教育の重要性が急速に高まり話題になることが多くなりました。これに伴い高校の授業では「情報」という授業が必修化されました。中でも、情報を教えていく上でも、情報を如何に習得するかと言う話だけにとどまらず、「協働学習」というテーマが文部科学省の学びのイノベーションとしてキーワードになっています。

米田先生は、協働学習をどのように教えているのでしょうか?


協働学習の中では特に「建設的妥協点」を見つけるプロセスを重視して教えるようにしています。情報を入手し、他者と情報伝達をして新しいコトやモノを生み出していく過程では、自分の考えや、思いを他者に伝える必要があります。当然他者とやり取りをしていく中でコンフリクト(衝突)が生まれるわけです。 そのコンフリクトが生まれた際にアイデアや知恵を出し、どのように双方にとって有意義な結果を得られるようにするか、そして建設的にコミュニケーションをしていくことが大事だと考えています。従って、授業では毎回、意図的に衝突が生まれるような仕掛けをしています。 例えば、遠隔でのやり取り、時差の問題、海外との英語での会話等、課題のプロセスが上手く進まないような環境を構築するわけです。実生活では、日本人同士でも衝突をすることがあると思います。情報の授業でも、「建設的妥協点」に到達する難しさを体感してもらえる様に授業を構成しています。

実際に海外の学生と授業をすると日本の学生さんはどのような反応をしますか?


当校では、学生同士が積極的に「リアル」を、体感出来る環境を用意すべきと考えています。今回は、ASEANのプロジェクトを通じてマレーシアの学生が羽衣学園に来て、国際交流の一環として、当校の学生と一緒に授業を受けて貰いました。第二外国語同士である学生達に、Romoをツールとして英語で会話をして貰い使い方を教えあって貰いました。中には上手く伝わらない、言いたいことが言えないなどあったかと思います。今回はそれでも良いと思っています。そのような経験や、コンフリクトを経験する中で課題解決策を摸索して欲しいと考えています。ICTが世の中に普及していく中で、コミュニケーションツールも増えて、非常に便利な世の中になっていますが、対面でのコミュニケーションはより大切です。学校教育では対面時のコミュニケーションの重要性も併せて教えていきたいと考えています。

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